中耳に起こった炎症が慢性化し、中耳の粘膜や骨がダメージを受ける中耳炎です。鼓膜に穴があいている場合が多く、難聴も認めます。
原因
昔は急性中耳炎になっても放置されて、鼓膜に大穿孔ができてしまい、慢性中耳炎となって耳だれを繰り返すケースが多かったのですが(中高年の方に多い)最近は子どもの急性中耳炎を放置することはほとんどなくなり、滲出性中耳炎が難治で穿孔ができ、10歳以降もかぜをひく度に耳だれが出る場合が多くなっています(若い人に多い)。
鼓膜の状況
治療
耳だれが出るときは抗生物質を内服したり、点耳したりします。又、鼓膜の穴から中耳の膿を洗浄することもあります。難聴が中等度以上の場合は鼓膜形成術や鼓室形成術といった手術を考慮します。