好酸球性中耳炎

中耳粘膜に好酸球が浸潤し、粘調な(ねばり気の強い)滲出液が中耳に貯まる中耳炎です。好酸球性副鼻腔炎を合併することもしばしばあります。
難治性で気管支喘息の方がかかりやすい疾患です。

症状

難聴や耳閉感、耳鳴りを自覚します。時に内耳に障害が出ることがあり(感音難聴)、治療困難な高度難聴になることもあります。

鼓膜の状況

好酸球性中耳炎 鼓膜の状況

治療

ステロイド治療が極めて有効です。ステロイドを内服します。内服が長期になると副作用に注意が必要となります。その他、抗ロイコトリエン薬や抗ヒスタミン薬も使用します。

中耳内の貯留液を排除するために鼓膜切開をしたり、鼓膜チューブ留置をすることもあります。そして、鼓膜に開けた穴から中耳内に直接ステロイドを注入することもあります。
また、多くの場合気管支喘息を伴う為喘息の治療も大事になります。

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