中耳炎とは

中耳炎と難聴

中耳炎は鼓膜の奥にある中耳と呼ばれる部分に炎症が起きる病気です。鼓膜と内耳(耳の神経)は3つの耳小骨で連結されています。音が耳に入ると鼓膜が振動し、それが耳小骨で増幅され、内耳に入ります。中耳炎によって鼓膜が振動しなかったり、耳小骨で増幅されないと難聴になってしまいます。小さなお子さんは難聴があっても、訴えないことが多く、放置されていることもあります。4歳以下の難聴は言語発達に影響するとされ、注意が必要です。

耳の構造

耳管と中耳炎

飛行機

耳(中耳)と鼻(実際は鼻とのどの間)は耳管という管でつながっています。耳管は普段は軽く閉じていて、鼻やのどにいる細菌やウィルスなどが中耳に入らないようになっています。

ただ、耳管が閉じたままでは外の気圧が変化すると、中耳の気圧との差ができ、耳が痛くなったり詰まった感じになります。飛行機やエレベーターに乗った時の事を思い出してください。

このような気圧の変化に対応するように耳管が働きます。ツバを飲んだり、あくびをすると耳管が開きます。耳管は開くことで中耳と鼓膜の外側との圧力が同じになるように調節しているのです。

なぜ子どもに中耳炎が多い?

以下のことが原因と言われています。

  • 小さな子供は耳管の機能が未成熟で、開いたり閉じたりの微妙な調節がうまくできない為、中耳炎になりやすい。
  • 耳管が大人に比べて、太く短く、傾きが水平な為、鼻やのどの炎症の影響を受けて中耳炎になりやすい。
  • 小児、特に乳幼児は免疫が未発達な為、ウイルスや細菌感染を起こすと、ひどくなりやすく、炎症が長引いてしまう。

様々な中耳炎

中耳炎には様々な種類があります。その代表は子どもに多い「急性中耳炎」と「滲出性中耳炎」ですが、ほうっておくと高度難聴になってしまう様な「真珠腫性中耳炎」や「好酸球性中耳炎」もあります。
別ページにて様々な中耳炎についてご説明いたします。

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